その日まで。

人生はいつか終わる。そのいつかがくる、その日まで。ワーママになりました。

与える人

今年で30になる。

今日、人生の目標が突如私の目の前に降りてきたので、書き記しておく。

 

 

私は、"与える人"になりたい。

これまでの人生、わたしは、貧乏だったし、それなりに苦労もしたけれど、たくさんのものを"与えられて"生きてきた。

 

たくさんの人に親切にされてきた

たくさんの人に愛されてきた

たくさんの人に助けてもらった

 

たくさんの人に、たくさんのものを、与えられてきた

 

今思えば、人生のところどころで気づいていた

この人は人に与えられる人だなー

自分は、与えられてばかりだなーと。

 

だけど、わたしはいつも自分のことばかりだった。

自分の利益が優先で、人に与えることは考えたことがなかったと思う。

それでもわたしに、いろいろなものを与えてくれたまわりの人たち。

わたしは何も返せずに、ただただいい気になっていたのだと思う。

 

夫もその、わたしのまわりの人たちの一人。

わたしにいつも与えてくれる。

しかも無償で。

わたしは夫に、何一つ与えてあげることができていない。

わたしは夫に、何を与えることができるだろう。

 

 

 

 

 

 

人生は、あまりにも短い。

だけど必ず終わるときが来る。

 

だからその日まで、わたしは“与える人"になりたい。

自分のことはあとでいい。

周りの人たちが、幸せになってくれたら、それがわたしの幸せなんじゃないだろうか。

 

人の幸せを、喜べる人間になりたい。

 

なれるだろうか?

これまで与えられてきただけの、こんな人間が

人に何かを与えることができるだろうか?

 

 

 

でも、人生の目標が見つかった。

テーマが決まった。

30 になる前に決まってよかった。

 

 

 

 

 

健康もまたいつか失うものなのか

 

 

人の健康は、いつ失うかわからない。

もしかしたら私の体はガンに侵されて、でも気づいていないだけかもしれない。

 

可愛くて愛おしい息子がいる今、死ねないよ。

 

健康がなにより大切だと思う。

夫にも息子にも長生きしてほしいし、私も生きたい。

 

 

出産してから“生”に対する執着が強くなったように思う。

家族を失いたくない。

今の生活を失いたくない。

 

 

 

家族と自分の健康は、私が守らないとな。

今の生活じゃダメな気がする。

 

 

その日はいつか?

 

また凄惨な事件が起こってしまった。

 

放火による殺人。

21時時点で、25人の方が亡くなったと報道されている。

 

中小企業に侵入し、ガソリンをまき放火。

犯人は刃物も所持していたそうだ。

相当な恨みがあったのだろうと思う。

 

 

殺したいくらいの恨みを持つ人は、世の中にたくさんいる。

どこにいるかはわからないけど

人を殺したいと思っている人はたくさんいるんだと思う。

 

 

そんな人の気持ちわからないしわかりたくもないけれど

それが事実なんだと思う。

 

 

人はいつ死ぬかわからない。 

どうやって死ぬかもわからない。

 

 

 

息子が成人して、結婚して、子供ができて

夫が先に死んで、すこし独りを謳歌して

そして死にたい。

 

そんな、普通のおばあちゃんになって死にたい。

 

今死にたくない。

 

その日はいつか?

 

わからない。

息子に今日も愛を伝えられたか?

夫に今日も愛を伝えられたか?

親に今日も感謝を伝えられたか?

 

まだ終われない。

まだ終わらない。

 

その日は、いつか?

私にとって必要なことは

歌を歌うこと

 

本を読むこと

 

勉強すること

 

 

この3つだ。

息子が産まれてから、自由な時間がなくなって

歌を歌う機会も

本を読む時間も

勉強する空間も無くなってしまった。

 

 

仕方のないことで

息子という宝物を手にした対価だと思えば我慢できるのだけど

時々どうしようもなくイライラしたり

悲しくなったりしてしまう

 

 

中身が空っぽでつまらない人間になってしまった気になる

 

 

 

もともとつまった人間なんかではないけれど

自分なりのアイデンティティを持っていたつもりだ

 

 

しかしそれは

自由によって確保されていたものだったんだね

 

 

 

歌を歌うことも本を読むことも勉強することも

私の意識次第でどうにでもなる

 

 

 

少しでもいいから自分のために時間を作ろうと思う

 

 

 

その日はいつ来るかわからないから

1歳4ヶ月の副鼻腔炎

息子が副鼻腔炎に罹った。

 

 

日曜、早朝から咳をしていてたんが絡んでいた。

鼻がつまっている様子もうかがえた。

 

 

起きて熱を測ると37.4度。

日曜なので小児科はお休みだが、近くの耳鼻科に行くことにした。

 

午前の予約はいっぱいだったので、午後イチの予約で行くことにした。

私は美容室を予約しているので、パパに連れてってもらう。

 

 

ひとまず朝ごはんをたべて、様子を見る。

元気は元気。

鼻水はタラタラ垂れているものの、遊びまわっている。

透明な鼻水、時折あおい鼻水。

 

 

昼頃に体温を測ると36.9度までさがっている。

大丈夫そうだ。

 

 

午後、私は美容室へ向かう。

息子の病気は夫に任せた。

 

 

 

 

副鼻腔炎という診断で、薬を処方してもらった。

 

 

薬を飲み始めたけれど、寝るときは鼻が詰まってつらそうだ。

咳も出ている。

 

 

月曜日、朝息子が起きると目やにがすごい。

先週、細菌性結膜炎にかかり眼科に行って目薬をもらったのだ。

治りかけていたが、また目やにがでてきた。

免疫が落ちてるのだろう。

 

 

目やには固まっていて、濡れたガーゼで優しく拭いても痛いのか、とても嫌がる。

鼻水もメルシーポットで吸うがそれも嫌がる。

 

 

 

 

熱も微熱だったので月曜日は保育園を休ませた。

はじめてのおやすみだ。

 

ここまで2ヶ月、よく頑張った息子よ。

というわけで一日中ずっと一緒にいた。

公園にも行った。

アイスも食べた。

 

 

少し回復したかな?

 

 

 

そしてまた週末。

薬のおかげか、鼻が詰まっていることはなくなった。

だけどまた咳も出てるし、あおっぱな。

 

 

また今週も耳鼻科へ行く。

よくなっていますように。

その日まで。

今日もまた、物騒な事件があった。

 

 

 

 

私の心はすごく、すごくざわざわしている。

ずっとドキドキしている。

こわくて、他のことを考えられなくなっている。

 

 

 

子どもを産んでから、心のざわざわセンサーはとても敏感になったようだ。

守らなければならないものができたからだろうか?

 

 

 

 

新幹線での殺人事件

交番襲撃事件

川崎での殺傷事件

高齢者による相次ぐ交通事故

 

 

 

そのどれもが、私の心を乱してくる。

こわくて、こわくて、たまらない、

 

物騒な事件が多いなと感じているけれど

これは私の中のセンサーが過剰に反応しているだけなのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

人はいつか死ぬ。

いつかはわからないけど、遅かれ早かれいつか死ぬ。

 

 

その時がくるまで、記録に残そうと思った。

夫に、息子に、両親に、友人に、、、

 

 

私が生きていた意味を少しでも。

 

 

 

 

 

その時は50年かもしれないし

明日かもしれない

 

 

誰にもわからないから。

 

 

 

 

 

私の願いは

1日でも長く夫と息子と生きること。

夫より後に、でも息子より先に死ぬこと。

 

後悔したくないから。

 

夫と出会えたこと、結婚してくれたことに感謝し、愛をたくさん伝えたい。

 

息子には産まれてくれてありがとうと感謝し、愛をたくさん伝えたい。

 

私の大切な家族がずっと仲良く平和に暮らせるように。

当たり前をきちんと大切にできるように。

 

明日も、明後日も、1週間後も、1ヶ月後も、半年後も、1年後も、10年後も20年後も50年後までも

お金持ちでなくてもいいから、元気で慎ましく生きていたい。

 

 

 

 

 

 

私の命の火が消えてしまう、その日まで。

 

 

 

蒼穹の昴

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)

蒼穹の昴(1) (講談社文庫)


大学生になるために1年間浪人した時、私は世界史が好きだった。
その時の恩師の影響で世の中の様々なものに興味を持ったし、
自分の思想を築き始めたのも、この頃だったと思う。


特に中国史が好きだった。
知ることはとても楽しかったけれど、点数をとるのは得意とは言えなかった。

蒼穹の昴は、中国の清の時代の一部を描いた小説で
主人公こそフィクションだが、皇帝や出来事などは
史上のものと重なっている。


読み始めた時、よくわからなくて
とりあえずページを進めるだけだったけれど
半分を過ぎたあたりから一気に読み進めることができた。


登場人物はみんな魅力的で
ストーリーも十分面白い。

世界史を、中国史を勉強したくなるような本でした。