『調理場という戦場』
斉須政雄さんの『調理場という戦場』読みました。
最近読んだ中で、すごく良かった本です。
斉須さんは、料理の修行のため20代で単身フランスに渡って
何も考える暇も無くただただ働いて
いろんなお店でたくさんの経験を積んで
そのなかでいろいろなことを培ってきた・・・・
もちろん、料理の技術でなくて
人間性とか、価値観とか
そういう本。
私も、飲食店でバイトをしていて
”調理場が戦場”っていうのに共感できた。
お客さんは次々とやってくる
とにかく、頼まれたものをどれだけ早く出せるか。
もちろんクオリテイはキープしなくてはいけない。
接客ももちろん大切。
私がバイトを始めたときは、とにかく”優先順位”について言われました。
①商品提供
②新規のお客様の対応
③お会計
この順番を間違うと、大変なことになる。
お腹を空かせた人間って、イライラしてるし凶暴じゃないですか。笑
それに、私のバイト先は斉須さんの働いていらっしゃるような
フランス料理店ではなく、ただのチェーン店。
客層は悪いです。
だから、お客さんの態度もいろいろ。
そんな中で、自分が今一番しなきゃいけないことを瞬時に考えて動く。
ついでに新人に指示を出す。
今まで、怒って帰って行ったお客さんもいましたし
バイト先の同僚は、お客さんに殴られたり蹴られたこともあります。
(さすがに私は女なので、女に手を挙げる客はいませんでしたが)
反対に、ほめてくださる方もいます。
仲良くしてくださる方もいます。
飲食で働くのも、あと1年もないけれど(たぶん)
この経験があるから、自分がご飯を食べにいったときは
店員さんにやさしくしようって思えるし
調理場が戦場なのもわかるから、料理が遅くても少しはやさしい気持ちでいれます。
本のことと離れちゃったけど
バイトで培ったことって結構あるなと思いますわ。
今日も明日もバイトがんばろ。